財産権の移転

相続を受ける事によって、自分の財産ではなかったものが財産権の移転がなされれます。
相続の全員の合意により財産権の移転が出来る事なります。
相続とは、自分一人だけの意志決められるようなことではないのです。

例えば、相続財産が不動産であったとする場合は、次のようなかたちは出来ないということです。

あるアパートが相続財産だったとします。
そのアパートは毎月巨額の賃料を生むものですが、
これを売却して、売却資金を得たいと考える相続人がいたとします。
この売却したいという意向は一人の考え方だけでは不可能ということになるのです。

逆にこのアパートを売却したくない人達が、今後毎月の家賃収入の方が価値があると考えて
売却したい人とは逆に売却しないことに決定したいとしても、それは、その当事者だけで出来ない事です。
全員の合意が必要ですから、財産権の移転は簡単にはいかないということになるのです。

相続とは大変ナーバスな問題となります。

例えば、ある被相続人が亡くなり、その妻や子供がいたとしましょう。
その妻や、子供に配偶者がいた場合には、また問題は複雑になってきます。

自分の家族の財産についてだけは、意見を述べる権利というか
財産権の処分を決める意思表示は出来るので、相続人の配偶者たちは関係ないと思われる、
無視すればいいと思われる人もいますが、そうはいきません。

やはり相続人の配偶者こそ、その相続人の兄弟間のようになんでも話し合えたり、昔一緒に暮らしてきた
などといいう思い出もないものですから、少しでも財産を受け取ることが出来るように
考えてしまいがちです。

まして、その相続人の家族が、教育費が多額にかかる時期だったとするとどうでしょう。
きれいごとを言っている場合ではない、少しでもその子供に良い学校に行かせたいなどと考え、
より多くの財産を奪いたいとまで思ってくるのでしょう。

このように財産権の移転に関しては、
やすやすと相続人の本人同士の意見だけでどうこうなるものでもないです。
元々他人であった人、今は親族ですが、権利が無い人も絡んでくるということでより複雑化してきます。